ボウリングボールについて(マイボール?,ボウリング玉,選び方のノウハウ) (ボウリングショップ) ( How to bowling ball )
ボウリング初心者の方が本格的にボウリング競技をおこなう上で、ハウスボール(ボウリング場にあるボール)では、安定した点数を出すことが難しかったり、安定した投球(投球の高い再現性)ができなかったりします(プロボウラーでも難しい)。
本格的に競技としてボウリングをおこなう場合には、やはり大事な道具として、レーンやアプローチ等競技環境に合わせて自分に合ったボウリングボール、ボウリングシューズが必需品です。
ボウリング場やプロショップで販売しているボウリングボールは、ハウスボールとは違い、ルールの範囲内で得点が出やすいように研究された究極の道具ともいえます。
そんな究極の道具、自分専用(日本では「マイボール」という)のボールを作ってみませんか?
自分に合ったボウリングボール(マイボール)の選び方(ノウハウ)
ボウラー個人個人のボウリング競技の経験年数、投球技術、ボールのラインアップや投球環境(施設環境)によって、変わってきます。
初心者には、ボール軌道のおとなしいタイプのボールとか、いや初めから大きく曲がるポテンシャルのボールとか、軽めか重めか、ボールの色など、いろいろ選択支があります。初心者の方は、一人でボール選びをすることが難しいと思います。かたや経験年数の長い人、投球技術が高い人の場合は、自分の投球技術・スタイルにあったボール選びやマイボールのラインアップを充実させるのか、はたまたレーン素材や施設環境によってボールを選ぶ基準が変わってきます。
いずれかのプロショップでボウリングボールを購入される場合であれば、その店の在庫商品の中から選ぶことにもなります。
よって、よいマイボールの選び方は、お店の専門家と相談しながら、選ぶのが理想です。せっかく自分専用ボールを購入するのであれば、納得する選び方をする方がよいと思います。また、ボール購入と同時にドリルするのであれば、ドリルレイアウトのことも相談しながら、オーダーメイド、世界にひとつしかないマイボールを作ってみてください。
当店では、ボウリングボールに詳しいJBC公認ドリラーやプロボウラーがいますので、気軽に相談してください(参考に話を聞くだけでも大歓迎ですよ)。一人で選ばずにその道のプロに相談することが最適なボールの選び方ではないでしょうか。「専門家に相談する」それがノウハウです。
あとがき
よく考えたら、スポーツの勝負を左右する道具を自分専用にオーダーメイドできる競技の中で、アマチュア、それも初心者のうちからオーダーメイドできるボウリングは珍しいかもしれませんね。
野球のバットであれば、プロ野球選手はメーカーにオーダーしますが、アマチュアでしかも初心者の人がオーダーはあまりしないでしょう。
そんなボウリング競技で、自分専用となるボウリングボール選び、ドリルにはこだわってもよいかもしれませんね。
ボウリングボールの寿命
ボウリングボールの寿命は、どれ位でしょうか?
ボールが見るからに割れていたら完璧に寿命ですよね。わかりやすい寿命の一例です。よくあるのが夏場の暑い時期、直射日光のあたる窓際や車の中に置きっ放しにして熱膨張により割れることがあります。ボウリングボールは、素材・構造により熱のダメージを受けやすいのです。保管場所には気を遣いましょう。
つぎにボウリングボールは、箱出し時から投球するたびにレーンのオイルや汚れがボール表面に付着し、徐々にボール表面(カバーストック)に浸透していきます。最初の頃はピンのはじき、フックパフォーマンスが良かったものが、だんだんと悪くなっていきます。
個人個人の感じ方によって違いますが、ピンのはじき、フックパフォーマンスが箱出し時よりあきらかに劣ってきたら、そのボールの寿命だといえるかもしれません。もちろんその時期のボールでもボウリングボールとしては使用できますので、投球自体は可能です。
参考に、ピン1本倒れるか倒れないかで賞金が100万円単位で変わってくるプロボウラーでは、大体100Gを寿命の目安と考える人が多いようです。
アマチュアの皆さんは、ボールのパフォーマンスがあきらかに劣ってきたなあと感じたら、そのボールの寿命と考えてみてださい。
当店では、ボールの各種メンテナンスサービスを提供しています。中でもボール劣化の最大要因であるレーンオイルを抜くサービスを提供しています。詳しくはこちらの「ボウリングボールのオイル抜き(油抜き)について(中古ボールも同様)」ページを参照ください。
ここだけの話
ここだけの話、web担当のスタッフは、発売から10年以上経っているボールを投球している。自分の手になじんでもいる、ピンが倒れないわけじゃない。
点を気にしないで投球フォームのチェックで練習投球するのであれば、新しいボールで投球するのがもったいないので古いボールで練習とか、古くても使いようによっては活躍するレーンコンディションがあるかもしれないとか思って使っている。
ボウリングボールの重さ
物理の法則で重い(質量が大きい)ほど運動エネルギーが大きくなります(同じようにスピードが速いほど運動エネルギーが大きくなります)。重いほどピンを倒しやすいということがいえます。
ボウリングもスポーツですので、公正に競技をするため、ボウリングボールの重さ等のルールを決めています(ルールの詳細は下に掲載した記事「ボールの規格」参照のこと)。
しかも重さの単位が日本ではなじみの薄い「ポンド(Pound)」を使用しています(記号は「lb」(エルビー))。
ボウリングの盛んなアメリカの影響で、ヤード・ポンド法で表示することがスタンダードになっています。
では、1ポンドは何キロでしょうか?
1ポンドは「0.453592kg」です。約454グラムですね。
ポンド単位では、おおざっぱすぎるので、ポンドの下にオンス(ounce)という単位もあります(記号は「oz」(オーゼット))。
1ポンド = 16オンスです。その1オンスは「28.35g」です。
ボウリング競技をおこなう選手であれば、ボールの重さを軽くても12ポンド位から使用するかもしれませんね。12ポンドは約5.44kg、13ポンドは約5.90kg、14ポンドは約6.35kg、15ポンドは約6.80kg、16ポンドは約7.26kgで砲丸投げの一般男子の公式球と同じ重さになります。
野球の公式球に換算すると約50個分の重さになります(2リットルペットボトルなら約3.6本分)。かなり重たいものを投げていますね。
ボウリングボールの性能表示
ボウリングボールの性能は、メーカーによって様々な材料名、形状名や指標などで公表されています。
どこのボールメーカーでも、カバーストックの材質、ウエイトブロック形状、回転半径(RG:Radius of Gyration)や回転半径差(ΔRG,RGD)の4つは公表されています。
例えば、BRUNSWICK製のトゥルー・ニルバーナの場合
カバーストック | ECS Hook Pearl |
---|---|
ウエイトブロック | Nirvana Ultra Low RG |
回転半径 (RG:Radius of Gyration) | 2.531 |
回転半径差 (ΔRG,RGD:RG Differential) | 0.054 |
というように公表されています。
その他に表面仕上げ、メーカーによるフックポテンシャルやスキッドの目安が指標化され、公表されています。
回転半径が大きいほど、慣性モーメントが大きくなり転がりにくいボールとなります。
回転半径差が大きいほど、フレアがでやすい(回転軸が移動しやすい)ボールといえます。
当店では、新品ボールの商品ページには、上で紹介した4つの特性を紹介するようページに表示していますので、ボール選びの参考にしてください。
また、ボールの参考軌道などもボウリングボールそれぞれの商品ページにプロモーションビデオ(ボウリング動画)を掲載している場合がありますので、そちらでも確認することができます。
なお、スペア用ボールなど一部のボールでは、特性を表示していない商品もありますので、ご了承ください。
※回転半径や回転半径差は、ボールの重さによって多少違ってきます。詳しい数値はメーカーホームページを参照してください。
ボールの規格
ボウリングボールは、競技を主催する団体によって厳格にルール(規格)が規定されています。そのルールに従って作られたボールは認証機関によって検査を受け、合格したボールが認証ボールとして出荷されます。
主な認証機関はUSBC(全米ボウリング協会)が有名でしょう。日本で売られるボールはUSBCの認証マークが入ったボールが多いと思います。
では、ボウリングボールに関するルールにはどんな項目があるのか見ていきましょう。
テンピンボウリングの場合は、FIQ(国際柱技者連盟)、WTBA(世界テンピンボウリング連盟)が定めた規則をもとに作られいると思います。
日本では基本的なルールを日本ボウリングルール(NBR)として施行されています。
それによれば、
材質
- 主材:非金属配合材質
- 金属粉末:ボールの一部であるように作られる場合許容
重量
- 最大重量:16ポンド(7.2574kg)
物理の法則により物体が重いほど、衝突エネルギーが高くため、最大重量が定められてる。
寸法
- 最大円周:27インチ(68.58cm)※
- 直径:いかなる部分でも一定でなければならない(真球体)
※競技団体によっては最小円周が定められている。例えばJBCでは最小直径は26.704インチ(67.828cm)と定められている。
表面硬度(ボール表面の硬さ)
- 測定環境:セ氏20-25度の室温
- 測定器:デュロメーターDの硬度計
- 規定硬度:72度以上
- 測定箇所:ボールの傷や溝等を除いた箇所
- 硬度の変更:メーカー出荷後に表面硬度を変える目的の加工は禁止(公認競技では使用できない)
ホール(穴)
- 指穴(窪み含む)数:5個以内、開けた指穴は投球に使用することが前提※
- その他の穴数:バランスホール1個、ベンチング(通気口)ホール5個以内(指穴に対し1個まで)まで
- 穴の大きさ:バランスホールは1・1/4インチ(3.175cm)以内、ベンチングホールは1/4インチ(0.635cm)以内
※競技団体によってはサムレス投球者の親指穴があることを認めている。この場合、投球の際、親指穴の上に親指を置いた状態にしなければならないなどの規定がある。
当店での取扱い
新品ボウリングボールは、ご希望の重さのボールをお求めの場合、お早めにご注文ください。当店の在庫が売り切れになると再入荷することが困難になります(ただし、メーカー及び代理店に在庫がある場合は再入荷することもあります)。
小規模店舗ですので、入荷量に限りがありますので、ご了承ください。
なお、ボウリングボールのみの通販も可能です。広島から遠方でボールだけ購入希望の方もご利用お待ちしております。
※購入ボールをドリル等の加工しての通販は、原則受け付けておりません。
ボウリング初心者の方へ
はじめて自分のボール(一般に言われているマイボール)を購入しドリルを希望する方はドリラー(または店員)にその旨をお伝えください。色々相談しながら、ボールの選定、ドリルをしていきます
(ドリル時間の目安:45分~1時間、ボール選び~ドリル・フィッティングまで)
また、当店では中古ボール(リサイクルボール)も取り扱っています。詳しくは「中古ボールについて」ページを参照ください。
動画による解説
04:ボールのリアクション(2013年12月10日公開)
05:ボウリングボールの歴史(2014年1月14日公開)
06:ボールスペック(2014年2月4日公開)
14:摩擦力・重力・遠心力(2014年10月7日公開)
17:ボールモーション(2015年2月5日公開)
31:カバーストック(2016年04月13日公開)
32:RGとΔRG(2016年05月10日公開)
33:コアの変遷とボールの進化(2016年06月08日公開)
35:ボールのラインナップ(2016年08月11日公開)
44:CGとスタティックバランス(2017年07月05日公開)
51:ボウリングボールのルール(2018年04月19日公開)
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更新日 | 2019年9月10日 |
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